(ベナンで見たアフリデブというハンドポンプ)
おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。
立ち上げたプロジェクトはその名もSOMAP。
SMAPじゃない。
ソマップ。
なんかソフマップみたい。
SOMAPとは
プロジェクトを立ち上げる時、JICA事務所の担当者の方と色々議論しました。プロジェクトの名前をどうするか、と。
僕は自分が初めて携わるJICAの技プロだったので名前については何も考えていませんでしたが、その担当者の方がこう仰るんです。
キャッチーな名前だとプロジェクトも映える
そうか、、、でも全然アイデアが出ない僕に担当者はうまくファシリテーションしてくれました。
案件の内容はどんなでしたっけ?目指すところはありますか?
僕の考えでは、プロジェクトが終わっても生き残る体制を作りたかったので持続的なという意味のSustainableをどうしても入れたかったという思いがありました。そして、事業としてはハンドポンプの維持管理だったのでOperation and Maintenanceが肝となります。
すると自然にSustainable Operation and MaintenanceがくるのでSOMが見えてきました。
通常プロジェクトの名前はX Xプロジェクトとなるじゃないですか?なので、この時点でSustainable Operation and Maintenance Project、頭文字をとってSOMPが見えてきました。
そして担当者曰く、
SMAPはパクれないので、、、、MaintenanceのAを残して、SOMAPなんていいんじゃないですか?
アイデアも発想力も乏しい僕は「ぜひそれで!」とプロジェクトの名前が決まりました。プロジェクトはSOMAP。日本語で運営維持管理能力強化プロジェクト。
村落給水施設・ハンドポンプの問題
今でもよく聞く話ですが、青年海外協力隊と聞くと「アフリカで井戸を掘っている」というイメージがあるそうですね。
明らかに間違ったイメージですが、アフリカの田舎では安全な飲み水へのアクセスが限定的であるのは事実です。
アクセスも課題なのですが、それ以上に当てにならないのが作られた井戸の利用率です。井戸を掘った後は水を汲み上げるための設備をつけます。
数千人の人口がいる場合は水中モーターポンプを入れて電力で組み上げた水を重力配水するのが一般的ですが、500人程度の人口の村には安定した電力も通っていないケースが多いので手押しポンプ(ハンドポンプ)で水を汲み上げます。
日本をはじめ多くのドナーや援助機関が給水率改善の為に井戸を掘りハンドポンプを設置するのですが、それらが壊れた時が問題です。
通常、建設後は一定量のスペアパーツが住民に供与されるのですが、ゴム部品などは使えば使うだけ消耗します。それほど消耗しない鉄の部分でも使い方によっては経年劣化を起こします。
そこで修理するのは住民であったり修理の研修を受けた修理工と言われる人たちです。仮に修理のノウハウがあっても問題なのはスペアパーツです。機会は取り替える部品、つまりスペアパーツがないと修理できないのです。
ここにヒト(修理する人)、モノ(修理に必要な部品・スペアパーツ)、カネ(修理する人や部品の購入に必要なお金)の問題が出てきます。
実際は人と金がどうにかなることがあるんです。どうにもならないのはスペアパーツです。だって、住民の皆さんは部品を自分で作ることはできないので、、、
では、どうするか、、、続きはこちら。
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