おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。
ハラール(ハラル)という言葉を聞いたことあるでしょうか。
全く聞いたことがない人、、世界から取り残されますよ。笑
ハラールとは
ハラールとは、イスラム教の教えで「許されている」という意味のアラビア語(Halal)です。これとは反対に「禁じられている」という意味のアラビア語はハラームというそうです。
ハラルやハラムはモノや行動が「神に許されている」のか「禁じられている」のかどうかを示す考え方です。例えば、うそをついたり物を盗んだりすることは「ハラム」とされます。(一般社団法人ハラル・ジャパン協会)
ハラール食、ハラール食品という場合、食べるのが許されている食べ物ということになります。
イスラム教では豚やアルコールは禁止されているというのは多くの人が知るところだと思いますが、これらはハラームとされているということです。
また、動物の場合、豚以外は何でもいいというわけではありません。イスラムのやり方で屠殺された動物の肉とその派生物だけがハラールとなります。
簡単に言えば、イスラーム教徒が動物をメッカの方向に寝かせ、「アッラーは偉大なり」と言ってから、精鋭の刃物で頸動脈を斬り血液をできるだけ多く流すという方法です。(話題のハラール食とは|Huffington Post)
ハラール認証
日本貿易振興機構(JETRO)の資料(PDF)によると、イスラム教における「神に許されている」合法なものとしてのハラールはどのイスラム教国に行っても同じようですが、ハラール認証というハラールにかかわる認証制度はそれぞれの国によって定められていて、その基準、制度、組織体系は国ごとによって違うようです。
このハラール認証は1970年頃にマレーシアで始まったようですが、食品加工技術や流通が高度に発達し、海外からさまざまな飲食物が輸入されるようになり、ムスリムの消費者が一目でハラールかどうかを見分けるうえで役立っているようです。
ハラル認証制度には「農場からフォークまで」の考え方があります。
つまり原料から流通・製造を通じて消費者が消費する瞬間までハラルであることべきと考えられています。(一般社団法人ハラル・ジャパン協会:ハラル認証の実態)
なぜ、今ハラール
現在約76億人とされる世界の人口のうち、その四分の一(約19億人)がムスリムだと言われています。また、今後ムスリム人口は増え続けるとの予測もされています(急増するイスラム教徒|CNN)。
2017年の訪日外国人観光客は統計を取り始めた1964年以降最大の2,869万人になったということです(日本政府観光局)。これにともない、ムスリムの外国人観光客も年々増えているようです。
つまり、世界においても、日本においても、ハラールの需要が高まっているとのこと。
イスラム圏に商機あり〜“ハラル”市場を狙う日本企業|NHKクローズアップ現代でも、ハラール市場を狙う日本企業の動向が報道されています。
ハラールビジネス
一般社団法人ハラル・ジャパン協会は、研修や教育セミナーを開催したり、ハラル認証アドバイス、販路開拓、海外進出などイスラム教で「許されているもの」を軸としたさまざまなビジネスコンサルティングを行っているようです。
当協会は、輸出進出/インバウンドのための国内外ハラル最新情報を提供することにより、ハラル(ハラール)への正しい理解を促し、協会会員のハラルを活用したビジネスチャンスの獲得を、より確かにつないでいくことを目的とし、”イスラム圏と日本を結ぶ架け橋”との位置付けで2012年に設立されました。(http://www.halal.or.jp/about/)
特定非営利活動法人日本ハラール協会の活動の理念は、
10年後、20年後の私達の子供たちがここ日本でイスラム教徒として何不自由なくハラール生活を送れることを期待して活動
とのことです。
目的は少々違いますが、ハラールについて興味がある方、あるいはハラールビジネスを展開したい方は参考にしてみるとよろしいかと思います。
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