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背信でも裏切りでもなんでもない、ただプロフェッショナルなだけです。

おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。

 

横浜F・マリノスのエースでありキャプテンだった齋藤学選手の川崎フロンターレへの移籍が電撃と報道され、一部のファンからは背信だとか裏切りだとか言われているようですが、「何言ってんの?」っていう感じです。


【参考記事】 

 

これはクラブ側の契約手続きにおけるミスということも考えられますが、僕はプロとしての双方の判断だと思います。

 

僕が思うに、齋藤学選手ほどの中心選手であれば、大きなけがをしても、昨季の成績がいまいちでも、複数年度契約をするべき選手です。

 

たとえ、海外移籍を視野に入れているとしても、クラブは中心選手と複数年度契約をして、移籍金をしっかりおいて行ってもらうという方針であるべきです。特に、齋藤選手のように、ジュニアのころから育て上げた選手であればなおさらではないでしょうか。

 

それでも昨年の契約更新の際に1年延長としかしなかったのは、クラブが斎藤選手をその程度と判断したか、移籍するにしても移籍金は取らなくてもいいと判断したということでしょう。仮に斎藤選手からそのような申し入れがあったからということであったとしても、サインしたのであれば、それが双方の合意事項な訳です。で、あれば、移籍さきが海外でなく、神奈川の隣のクラブであってもいいじゃないですか。

 

ファンとしては心情的に悔しかったり悲しかったりするでしょう。それでも、選手を支え、チームを応援するのがファンでありサポーターであるなら、プロとして選手とクラブが下した決断に敬意を払ってほしいですね。

 

 

複数年の有期雇用契約で働く身として共感


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齋藤選手のコメントはとても共感できます。

 

僕はこの移籍を挑戦と捉えてます。より難しいところにチャレンジしたという想いが、今まで育ててもらったクラブでもない、キャプテンでもない、また一から自分を作っていきたいという想いが、F・マリノスを離れるという決断を後押ししました

 

齋藤学選手 川崎フロンターレへ完全移籍のお知らせ|Yokohama F・Marinos Official Website

 

また、加えて、なんども自分を必要としているとラブコールを送ってくれたクラブをよく思うというのも当たり前でしょう。

 

僕は開発ワーカーとして2年から3年程度の有期雇用契約をして生活しています。場合によっては、1年契約を延長することもあります。

 

そんな僕の事情とプロサッカー選手の事情が何となく似ているところもある気がしたので、仕事を選ぶうえで考える4つのポイントをまとめました。

 

1.これまでの経験が活かせるか

 

有期契約で仕事をする場合、明確な業務内容がないまま契約するような労務契約と異なり、具体的な業務内容と求められる成果が明確にされていることがあります。

 

全くやったこともない仕事となるとなかなか成果をだすのも難しいのが実情です。そうなると、これまでの経験や知識を生かせいて成果を出せる仕事であるかどうか、よく考えてみる必要があります

 

サッカー選手にしても、移籍先のチームがどういうサッカーをするのか、どのポジションでどのような役割を求められるのか、そして結果を出すために自分に経験と積み上げた能力があるかどうかを見極めるのということは失敗しないためにも必要なことだと思います。

 

 

2.新たな経験と知識が身につくか

 

経験が活かせる仕事であっても、これまでやってきたことを生かして「潰しのきく」ことばかりをやっていると思考が停止し、より高みに行くことができなくなります

 

また、次には別の有期契約をすることを考えると、毎回ステップアップできる「何か」をもっておきたいところです。そのような新たな経験や知識を意図的に身につけることのできる仕事であるかどうかを見極めて応募するほうが望ましいと思います。

 

まさに挑戦という要素が斉藤選手の決断を後押ししたように、挑戦した結果に新たな経験と知識が身につくのだと思います。

 

 

3.自分の仕事が適切に評価されているか

 

仕事をするうえで、できること、身につくことだけをしていてもなかなか満足がいかないのも事実です。組織の中で、仕事関係者の中で、適切な評価がされる仕事であるからこそ、やりがいも感じるものです。

 

仕事は淡々としているものの、一切評価されない、どう思われているのかもわからないというのであれば、そこで仕事をする気持ちも萎えてしまうものです。自分の仕事のやり方というプロセス、成果としてのアウトプット、人間関係を含めた環境作りなど様々な点で評価されているという認識が重要です。

 

齋藤選手の移籍の裏話として、移籍先の川崎フロンターレからは前年から移籍のオファーがあり、齋藤選手のプレーや存在に大きな期待がかけられていたとも言われています。選手にしてみれば、所属しているチームであまり評価されていないと感じるのであれば、高く評価してくれるところに行きたいというのが本音でしょう。

 

 

4.仕事環境、業務上のルール等に納得いくかどうかも

 

どの組織にも文化や風土、ルールや決まりなどがあり、全体として仕事環境というものが作られています。そこには待遇のような点も含まれるでしょう。仕事を選ぶに当たり、企業文化という仕事環境が自分にあうかどうかというところも非常に大切です。

 

職場のなかで当たり前とされているルールがどうしても嫌なら仕事は続きません。極端な例ですが、パワハラ・セクハラが横行しているような環境では仕事はしたくないといえばイメージしやすいのではないでしょうか。

 

入ってみないとわからないことは多いものの、仕事環境や業務上のルールがどのようなものかを確認したうえで、仕事を続けるか、別の場所を探すか考えるのが有期雇用契約をする人々の持つべき意識だと思います。仕事はハント(狩り)するもので、与えられるものではないのですから。

 

もし、所属チームの運営方針に疑問を感じるということがあったのであれば、サッカーという仕事をよりよくできる環境を求めるのも理解できます。今回の場合、クラブ運営、練習環境なども影響したのかもしれません。

 


仕事は狩り

 

自分の技術や経験と知識を武器に有期雇用契約という形で仕事を取る開発ワーカーとプロスポーツ選手の仕事環境には似ているところもありそうで興味深く感じました。

仕事は選んで取ってくるもの。Job huntとはまさに仕事狩り。

 

僕らのような仕事でも干されるようなことがあるようなんですよね、けしからんとか背信だなんてようなこと言われて。でも、雇う側の労働環境改善がされなければ、僕らだって仕事先として選ばないという現実も知って欲しいところです。強く言い過ぎると干されるかもしれませんが。笑

 

何れにしても、プロの世界における契約の話なので、双方の合意のもとの移籍であれば、背信でも裏切りでもないプロフェッショナルな判断だったというだけの話ですよね。

大事なポイントは

  1. これまでの経験が活かせますか?
  2. 新たな経験と知識が身につきますか?
  3. 自分の仕事を適切に評価してくれますか?
  4. 仕事環境、業務上のルール等に納得がいきますか? 

 です!

 

 
 

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