ライフハック

途上国で人を雇うのは骨が折れる。契約書なんてあってないようなもの。

おはようございます。タカハシ126(@takahashi126)です。

開発ワーカーの仕事をしていると、何年か働いた国を離れる時にかなりの確率で起きるトラブルがこれです。


退職金額が多いか少ないか。


ごねる門番

我が家は前任者から引き継いだ門番を4人雇っています。もともとは5人だったんですけど、一人は仕事を見つけたからと言って辞めていきました。


契約書を結んでいて月々の給料、退職金、医療費などをいくら払うか事前に合意しています。まぁ、実際には、合意していると思っているのは雇い主の僕の方だけなんですけど。


8月末にエチオピアを離れるにあたって何事もなくスムーズに支払いを済ませることはないだろうと思っていたので、離任前月の給与支払いの時に一人一人にいったんですよ、来月が最後で支払う退職金がいくらになるかって。そしたら案の定「少ない!不当だ!」と文句を言う人がいたんです。


人を雇うって楽じゃない

何かね、辛いですね、これは。数年一緒にいれば愛着というか親近感も嫌でもわいてくるし、日々子どもたちとも遊んでくれたりして感謝の気持ちはたくさんあるんですよ。信頼もしているからこそ、次の仕事の斡旋もできるだけしようと思っていたし、給与や退職金とは別に感謝に意を込めていくらか払おうと思っていました。そんな信頼と感謝の気持ちを綺麗になくしてくれるような言動があると本当に辛いですね。


僕も一応非正規な身分なので、先々の保証はありません。それは門番と同じです。だから、僕なりに彼らの不安定さや状況に振り回される仕事環境については理解したいと思っています。だから、多めに退職金を払うことや、個人的な仕事の斡旋や保証はできるならしたいとは思っています。


退職金が少ないとか、次の仕事が見つかるまでの保証が欲しいという門番に仕事が見つかるまでの3ヶ月手当てを払うことも検討して話をしました。でも、仕事が見つかった時点で残額は返すのか?と聞くと、「それは嫌だ」と。おまけに9月11日はエチオピア暦の新年なんですが、8月末には契約が終わって僕もエチオピアにいないのに新年のボーナスが欲しい、と。


彼らにとっては今いくばくかの金をもらうことが何より大切なんだと改めて実感しました。人を雇うって骨が折れますね。こんなだから警備会社と契約するというのが一般的になっていくんです。


金を払わないなら警察に行く!

挙げ句の果てには要求する金額を払わないなら警察に行く!外務省に駆け込んで外国人による搾取を訴える!とまで言い出したのですから困ったもんです。散々、建設的な議論をしようと思って話あい、ある条件で合意したと言った後に急に脅してくるもんだからもうこちらも辟易です。


警察でも外務省でもどこでも言って好きなようにしてくれとしか言えませんよ、もう。


でも、結局最後に謝ってきてなんだかもう理解不能です。ため息が漏れ悲しくなる1日でした。


門の開け閉めはできないけど、我が家の門番はこいつだけでもよかった、、、

門の外が気になるこはる

ザンビア生まれの愛犬こはる、、、門の外が気になって座り込んでます。w


門番は家を守り、他人を家に入れないという安全管理上とても大事な仕事をしてくれているので、彼らが信頼できないとおちおち寝ていられないわけです。彼らとのトラブルは命の問題にもなりかねないし、子どもたちの安全に支障をきたすことにもなりかねないわけです。エチオピアでの生活も最後の最後でため息の止まらない日々が続くと悲しいですわ。
 

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