ここ10年ほどの間に国際関係や開発学を学ぶ学部が増え、社会貢献や社会起業家に強い関心を持つ身レアル世代の台頭もあって国際協力に携わりたいという人が増えている印象を持っています。関心が高まる一方、「どうすれば国際協力に携われるのかわからない」という疑問を抱えている人も多いようです。
でも、実は誰でも、どんなバックグランドを持っていても、どこにいても、意思さえあれば誰でも国際協力に携わることできるんです。 関心や関わり方には個人差があると思うので、ステップ1から3まで段階的に整理してみました。
ステップ1:支援型
一番手っ取り早いのは、自分の興味関心のある分野で支援活動をしているNPO/NGOや支援機関(UNICEFなどの国連機関)に寄付したり、会員になることでしょう。
例えば、世界には安全な飲み水を飲むことができず下痢症などにより命を落とす子どもが多いという事実に自分なりにできることをしたいということであれば、水と衛生分野で活動する団体と機関を支援することができるでしょう。
例えば数年前に日本にも事務所を開設したWaterAidというイギリスの国際NGOの会員になったり、寄付をすることで安全な水やトイレなどの衛生施設へのアクセス改善に一役買うことができるでしょう。
世界では1日に約900人の子供が不衛生な水が原因の下痢で命を落としています。安全な水と衛生環境がないことで赤ちゃんたちの命が危機にさらされています。https://t.co/R3bOH126gT
【「インドの水・衛生とWaterAidの活動」開催】1月20日、WaterAidインドのCEOであるニーラジ・ジャインが来日し、インドの水・衛生の現状や、インドにおけるWaterAidの活動についてお話しするセミナーを開催します。
https://t.co/8oWkQeWmEb
他にも国連機関であるUNICEF(ユニセフ)に支援することでも同様の関わりができると思います。日本には公益財団法人日本ユニセフ協会があるので、英語のホームページを見なくても日本語で組織の概要だけでなく支援実績なども確認することができるので支援しやすいかと思います。
日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)@UNICEFinJapan
【タイ:移動図書館がやって来た!】
タイ北部の人里離れた貧困地域では、多くの家庭が子どもに本を購入する余裕がありません。ユニセフの移動図書館は、子どもや家族に本にふれる機会を届けます。
https://t.co/n8wajQSV0Q https://t.co/bdwPQ7XCLu
日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)@UNICEFinJapan
#マリ の紛争の影響で、3年間学校に通えなかった女の子。ユニセフが支援する学習プログラムで、再び学びの場へ。マリ事務所の井本直歩子 教育担当官の報告です。
https://t.co/MQA2SW7No3 @unicefmali https://t.co/IPBip8bMfP
ちなみに上記ツイートにある井本さんは元水泳オリンピック選手です。ガーナ(シエラレオネ)にいらっしゃってた頃お会いしましたがとても素敵で立派な方です。
また、特定プロジェクトをクラウドファンディングという形で実施する団体や個人を応援することも可能です。有名なところではReady ForやShooting Starといったクラウドファンディングサイトで常時たくさんのプロジェクトが支援金を募っています。
国際協力ではないけど、こういうのとか。
このサイトを通じて、支援を必要とする子どもたちが、支援のスキルやノウハウを持った団体と出会うことができますように。/インターネットに助けを求める子どもを安全に支援団体と繋ぎたい 森山 誉恵(特定非営利活動法人3keys) – https://t.co/qhoXaCprEe
ステップ2:参加型
単にお金を出すだけでは納得がいかない、お金が全てじゃない、という方も多いと思います。そういう時は迷わず参加しちゃいましょう。参加にもいろいろありますが、もし強い関心や共感を覚える組織や活動があればボランティアとして参加するのは手っ取り早いのではないでしょうか。
特にNPOやNGOはいつでも人手不足と言ってもいいくらいだと思います。資料の発送を手伝ったり、毎年代々木公園で開催されるアースデーや2015年からお台場で開催されることになったグローバルフェスタに出展するNPO/NGOを手伝ったり、自分の技能(翻訳業務、法務関係、資金調達など)を生かしてプロボノしたり、意外と参加を通じて国際協力に携わる方法は沢山あるのです。
あるいは国際協力機構(JICA)が派遣する青年海外協力隊やシニアボランティアに参加することでも直接的な参加が支援ができます。特に青年海外協力隊は、現職の教員やサラリーマンでも職場がOKといえば参加できるようですし、全てを捨てて国際協力に携わる!というのは荷が重いという方には良さそうです。
協力隊に行かれる方はいろんな方がいて面白い!その輪に入るだけでもやりたいこと、できることの幅は広がるはず。
Bound to Bound-海外生活-@BoundtoBound
【私が青年海外協力隊に応募した5つの理由】
就職活動に思い悩んだら、いっその事青年海外協力隊に参加し、海外に出てみては?
#boundtobound #青年海外協力隊
開発途上国で起業予定の現役青年海外協力隊のKeiさんの寄稿記事です→【寄稿】第一志望の会社を3年で辞め、青年海外協力隊後に起業する僕にネパールで会いませんか? https://t.co/Lpdc6CuNGt https://t.co/XwfbwWMzVI
自分も学びながら参加するという点ではNGOなどが主宰するスタディツアーや現地研修、作業型スタディツアー(ワークキャンプ)などは、実際に現地を訪れ、自分の目で開発現場を見ることで多くの学びになることでしょう。
学生国際協力NGO FEST-広島@festhiroshima
今日は18:30から活動です\(^-^)/
今日は夏に行ったスタディツアーに参加していただいた方が研究報告に来てくれるよ!
春休み東北支援プログラム説明会を明日8日(金)12:20かえで1階ラウンジにて開催します。インターンシップやボランティアの他にスタディツアーなど期間や内容も多様ですので、興味のある学生は友達誘って来てくださいね。お待ちしています! https://t.co/ar2E8RZYv3
【注意】11月8日の選挙のため、11月付近は国内の治安が悪化すると考えられます。よってミャンマーに行ってみたい人は早めに行きましょう!
ちなみに中の人主催のスタディツアーでは、現地日本人駐在員(ミャンマー経験年数3年)がしっかりサポートしますので安全に旅行できます!
今ではHISもボランティアスタディツアーをやってるんですねー。
H.I.S.ボランティア・スタディツアー@his_vol_study
ネパール復興応援スタディツアー、2日目はJICA事務所を訪問。所長からネパールの政治経済や日本の国際協力について質疑応答。皆さん真剣!https://t.co/mEwR5i7bVGスタツア https://t.co/zEWd894TYt
ステップ3:仕事型
そして最後に自分の仕事として国際協力に携わる。
今、日本の会社に所属している場合は会社が政府開発援助(ODA)事業に参画することで国際協力に仕事として携われるでしょう。この場合、本来自分たちのビジネスを通じて支援することができるので持続的でしょうが、同じようなサービスニーズがいつまでもどこでもあるかどうかはわかりません。途上国社会も経済発展の過程で必要とされるサービスやインフラは変わってくるので、いい意味で自分たちの財やサービスを売る(必要とする)社会経済的ニーズを見極める必要があるでしょう。多くの場合はコンサルティングが中心ですが、 国際協力機構(JICA)ではホームページで案件(プロジェクト等の契約業務)公示しているので、JICAに企業登録して入札することで、普段の仕事を通じて国際協力に携われるかもしれません。
また、就職先(再就職先)として開発事業を手掛けるコンサルタント会社やゼネコン等に就職するのも一つの手段です。とはいえ、言うは易しでコンサルタントとなるとある程度の現場経験が求められるなどハードルも高いですし、特定分野の専門性も求められます。
専門性はあまりないけど、、という場合、国際協力機関(JICAや国連機関、世界銀行やNGO/NPOなど)の職員になるとそれを仕事にできるのは言わずもがなです。国際協力キャリア総合情報サイトパートナーでは様々な団体や機関のリクルート情報が掲示されているので、自分の関心のある分野、国や地域で求人がないか調べてみるといいでしょう。 就職ガイダンスやセミナーも開催されているので、迷ったらまず飛び込んでみると自分だけではわからなかった発見があるかもしれませんね。