おはようございます。126(twitter: @takahashi126)です。
6月にもなると新年度から期待に胸を膨らませて過ごした新しい生活に幻滅したりもする頃でしょうか。
石の上にも三年?
思い返してみるとぼくが初めて国際協力の本丸で仕事を始めたのは13年前ですが、その時のちょうど今頃、やっと手に入れた仕事を放りだそうかとも思った時がありました。
それまでNGOなどで2年ほどの経験を積んで天狗にもなっていたところがあったんですかね。あるいは、理想が高くて現実に幻滅したんでしょうかね。
まだ新しい組織で働きだして2ヶ月ほどだというのにもうやる価値がないんじゃないかと感じたのを今でも覚えています。
早々にインドに出張に行ったのですが、そこに一緒に行った大ベテランの方からこんなことを言われました。
石の上にも三年だよ。まず、どこまでやれるか三年頑張ってみなよ。
この言葉がきっかけでこれまで10年以上素敵な経験をすることができたと思っています。
でも、本当に石の上なら、三年も我慢せず辞めるべきだったでしょう。実際は石の上ではなかったと言うことです。つまりはぼくの考えが甘かったのです。
石の上かどうかを判断する3つの物差し
これははっきりとした答えはないのでとても難しい質問ですが、自分が拠り所にしているのが石かどうか、つまり無意味かどうかを判断するにはどうするのがいいのでしょう。
ぼくなりに考えた結果、物差しはこの3つです。
1.好奇心(タイが多いか?)
何よりも好奇心が掻き立てられるかどうか、これは大事な物差しです。もっと知りたい、何でこうなのか、試してみたい、自分の実力でやり遂げたい。たくさんのタイがあればあるほど、やる価値も続ける価値も高いのではないかと思いますね。
2.自由(自分らしさを出せるか?)
仕事ですから、不本意ながらやらなくちゃならないこともあるかもしれません。仕事ですから、組織の基本的な方針にすべて納得がいくわけではないかもしれません。でも、その中で自分が自分を活かせる自由度があるかどうかはぼくにとって大切な物差しです。
ぼくだからできることを出せる自由度がないならそこに留まる必要はないでしょう。
3.人(共鳴できるか、一人でさえずるか)
共感できる人、共鳴できる人、何かを与え得ることができる同僚がいること。これは得難いものなので大切な物差しにしています。言われたことだけをするだけの凡庸な人の集まりではなく、自分らしさや自分の考えを出しつつ、常に何かいいことをしていこうとする人に囲まれて仕事するのは大きな喜びです。何から学ぶって人から学ぶわけじゃないですか。だから、上司も含めどのような人と仕事するかという環境は非常に重要だと思います。
答えは一つじゃない
やる気があればあるほど、求めるもののイメージもはっきりすることでしょう。でも、求めるものは必ずしも固定的でしっかりしたものでもないはずです。
あー、俺が求めていたものはこんなんじゃなかったのに、、、という時、答えは決して一つじゃないことに気づけるとさらなる可能性が広がると思います。
詭弁のようですが、この頃はそんなことを経験上感じるんです。
生きていればいるほど、自分の中にぶれない軸があると気づくこともありますが、同時に多くの人や経験に影響を受けて自分の人生を泳いでいると気づきます。
それまで得た知識や技術で、今ある状況の中で、その先の未来を目指して日々自分の人生をデザインしているのが生きるということではないでしょうか。
そうであれば答えは一つではなく、たくさんの答えに自分なりの意味を見つけて、価値をつけていくのが生きるということ。
投げ出すのも一つの選択ですが、座り続けるのも一つの選択、どちらであっても自分が自分で選んだ人生をより豊かで素敵なものにしていくのはやはり自分。
誰かや環境や時代のせいにしたって意味がないので、前を向いて一歩踏み出すしかないですよね。
自分がたどり着いたところがどんなところであっても、それが自分なりの一つの答えだと思えるよう努力だけはしなくちゃならない。でも、嫌な努力じゃなくて、好奇心と自由を解き放つような努力だといい答えがやってくるんじゃないかと思っています。
結論としては、辞める時は1週間でも1ヶ月でも1年でもやめればいいのです。でも、自分の人生を自分なりにデザインしていくために必要な努力はしなくてはならないでしょうね。
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