おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。
辞めるつもりだった開発ワーカーを続けているワケは3つありますという話のつづきです。
- 主夫では役に立たないのが決定的に明らかになったから
- 縁があったから
- やっぱり開発ワーカーが好きだったから
今回は2つ目の「縁があったから」について。
主夫をもう終えようという最後の半年は仕事が見つかるかという不安を強く感じていました。JICAのパートナーや国連の公募サイトをよく見ていた記憶があります。
そんな折、以前お世話になったJICAの方から連絡があり、今後の予定を聞かれるとともに公募ポストに応募してみてはどうかとのお話があったのです。
公募内容を見ると海外への派遣が考えられているポストだったので藁にもすがる思いで応募しました。
見た目だけ面接
応募したところ幸いにも面接まで進むことができました。が、しかし、ここで主夫生活の問題が発生しました。
タンザニアは常夏のようなところです。主夫としてタンザニアにきていた僕にはスーツのみならずスマートカジュアルと言えるような服を全くもってきていませんでした。
持っているのはTシャツと短パン。ジーンズ1本という感じ。
面接はテレビ会議で行われるのでこれは困りました。仕方なく身長が僕とほとんど同じくらいだったサッカー友達にお願いしてスーツを借りました。が、しかし、彼は20代後半で僕は30半ば。身長はほとんど同じだというのに肉のつき具合が全然違ったため、彼のスーツがちゃんと着れなかったのです。
立ってお腹を引っ込めても止められないズボンのボタン。チャックなんか上がりません。そのため、面接の時はパンツが丸見えなくらいでした。幸い面接は部屋に入るところから行うのではなく、座った状態でテレビの接続を待つというものだったのでパンツ丸出しでテレビに映る上半身だけスーツという格好でした。
専門とはいえ勉強してませんよね?
幸い面接中に立つことはなく無事面接を終えましたが、面接官からドキッとする質問を受けました。
高橋さんは水分野が専門とのことですが、履歴書を拝見すると水分野の専門的な学位はおもちではありませんね。
チーーーーン!!!
一番痛いところを突かれました!!ポッドキャストFairly.fmでも度々話していますが、当時の僕は水分野の学位は持っていなかったんです。それでも、6年ほど水分野の仕事をして、その間の独学と経験で水分野の専門だと言っていたのです。実際、ザンビアで4年ほど技術協力プロジェクトに携わり、その間に自分では色々勉強し、実践してきました。でも、履歴書をみてもそんなのわかりません。
どんな回答をしたのかよく覚えていませんが、専門でなくても実務を通じて専門的な知識と経験を身につけましたというようなことを言ったような気がします。この時の面接でのコメントがだいぶ心にグサッときたので、結果的にこの後になって水環境工学の修士課程に進学することになりました。
縁があった
こりゃダメかな、、、と面接後は思ったような記憶がありますが、幸い後日受け取った結果通知は合格。何かとても強い縁を感じました。今でも応募を促してくださったあの連絡がなければいまの僕はないと思っています。それぐらい強い縁がその時はあったのです。
また、縁とはいろんな形で繋がり広がって行くもので、その時の縁がきっかけで今UNICEFで働けているともいえます。とはいえもちろん縁があるだけではこの仕事は続けていられなかったとも思います。
そこには縁だけでなく、僕自身がこの仕事が好きだと思える何かがあったからです。
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