NPO/NGO

海賊を壊滅させた日本人社長?国際協力とビジネスについて考えてみる

すっかり大騒ぎにもなっている感のあるソマリアの海賊の話。ざっと見てもこれだけの記事があります…

海賊を更生させ漁師に ソマリア沖海賊を壊滅させた「すしざんまい」社長(grape)

ソマリア海賊がいつの間にか壊滅?すしざんまい社長・木村清氏がとんでもない働きをしていた(NAVERまとめ)

そんな中、Yahooに転載された「すしざんまい社長はソマリア沖の海賊を壊滅させたのか?」という少しは地に足のついた印象を受ける投稿もありますね。

僕自身はというと高野秀行さんのおっしゃっていることが一番現実味があるかと思う。

それでも

貧困者が海賊をやるなら、世界中の海で海賊が跋扈していることになる。そしてそんなことは全然起きていない。(ブログTBS「クレイジージャーニー」とすしざんまい)より

というのは問題を単純化し過ぎだとは思うけど。

国際協力と経済活動

ここ何年くらいか、ODAを使った開発事業や寄付や助成金で実施するNGO/NPOのプロジェクトではなく、BOPビジネスなどを通じた社会貢献が行われることも非常に多い。エシカルやサステイナブルを謳い、オルタナティブな手法で貧困層への経済活動を支援するビジネス形態がインターネットでも広く共有されている。実際、プロジェクトを中心とした開発事業以上に持続的で効果的な経済活動も多いと感じるのも事実だし、僕もそういう社会貢献につながるビジネスをしたいと思う時もある。

フェアートレードが広く知られるようになってもう10年以上経つと思うけど、今ではそれ以上の関心が広がり、コーズマーケティングなるものがいろいろあるくらい。社会貢献と経済活動(ビジネス)が密接に関わっていて、消費者の意識も多様化しているんでしょうね。

でも、これ、なかなか難しいですよ。社会貢献と持続的なビジネスを両立させるのは。だからこそやり甲斐があるんでしょうが、僕としてはむしろ輸出等に繋がらない国内消費型のサービスを創出する方が持続的ではないかと感じます。一次産品の輸出に頼った過去の途上国経済は、価格低下等によって結局経済的な打撃を受けてきましたよね。ブームが去って、あるいは消費が落ち込んだがために、輸出ができなくなりビジネスをたたんで一番困るのは生産者の方ですし、国境を超えたビジネスとなると介在者の不在が非持続的なビジネスモデルの原因にもなるんではないかと、、、

ぼく自身はビジネスによっては心から共感して購買を通じて支援するものもありますが、自分がやるならむしろ

・途上国でのバス・タクシー会社運営
・ソーラー充電式電化製品等の販売
・Kinko’sのようなオフィスサービスの提供

なんかをやれたらいいなぁ、と夢想してますが、行動を起こしていない時点で負け組ですね。 

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