開発協力・国際協力

開発ワーカーは不安定で将来性のない仕事か?

海外で非正規の契約仕事を2年から3年ごとにするぼくのような開発ワーカーはたくさんいます。

安定しないし、将来が不安。決まった家がない。そんなことが当初は気になっていましたが、10年もそんな生活しているとそれさえメリットと思えるようになってくるんです。開き直りじゃないよ!

職業的安定

ガンベラの南スーダン難民キャンプ

多分駆け出しの頃、つまりは大学や大学院を卒業して最初の職歴を作る頃は仕事を取ることに安定しないかもしれません。経験と人間関係が仕事を得るのに大きな影響力を持つ国際協力の世界では、20代や30代前半の経験を蓄積する時期が一番大変な時期と言えるからでしょうね。

国際協力の入り方が民間企業や公務員を経たとしても、ボランティアやNGOの経験を生かしたものでも、開発ワーカーとして3年から5年ほど経験を積めばその後はそれほど不安定にはならないとぼくは思っています。

むしろ、職業的よりも、むしろ自分の意識や考え方の方が不安定になるのが開発ワーカーではないかというのがぼくの考えです。

国際協力、開発協力と言われるような発展途上国の開発課題の支援は必ずしも明確な答えがない上、政治的なアジェンダや支援を実施する側の体制などによっても大きな影響を受けます。そんな中で仕事をしていると、「これは本当に意味があるのか?」とか「これでいいのか?」という疑問にぶつかることがよくあります。それがきっかけで自分の働き方や働く組織について考えるんですよね。

そんな疑問から試行錯誤して仕事のあり方、やり方を考えると、安定を欠くことにもなります。仕事がもらえても選り好みしたり、角が立つ仕事ぶりが後々の仕事選択の障害になったり、と。広い意味ではそれが職業的安定性を欠く一因とも言えるのかもしれませんが、それは自分の生き方を自分なりに考えている結果とすれば、むしろ安定した仕事で社畜のような暮らしをするよりはいいんじゃないでしょうか。

将来への不安

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非正規の開発ワーカーはたいていの場合、個人で社会保険を負担します。退職金だってありません。会社という存在に守られているわけではないので、将来が不安になるという声もよく聞きます。10年以上前に開発ワーカーとして仕事について両親に話をした時、「将来、大丈夫?」というようなことを言われた記憶があるくらいです。

こういうこと言うと、一緒にするな!と言われがちですが、今のご時世将来が安定して心配のない働き口なんてないじゃないですか?その点、開発ワーカーは自分の経験と知識でいくらでも仕事をすることができるので、やりがいのある仕事だと思うんですよね。会社という枠に縛られず、社会課題に対して自分なりの解決策を提示する、あるいはそういう活動を支援するというニーズはいつの時代でもありえることですから。

経済的な不透明性という意味では退職金がないということ、またローンを組めないということを気にする人もいるようです。そもそも退職金が入らないくらい日々稼げばいいんですよ。ローンって何のために組むんですか?持ち家なんて購入しなければいいんですよ。そんな固定観念やステレオタイプな価値観は生きていくのに不必要なんですから。

開発ワーカーの待遇はいいのか?

では、開発ワーカーと言われるような職業はどれほどの待遇なのでしょう。

長くなってしまったので、この後はnoteで有料記事(300円)として販売します。

実はエチオピアでは先週中頃からnoteにログインできないので、まだ記事のアップロードは出来ませんが、開発協力業界での仕事に興味のある方に読んで頂けると嬉しいです。日記のようなものも書いていてすでに80記事以上がある有料マガジン「そこから何が見える?途上国で仕事して生活する我が家のアレコレ」は500円ですので、そちらのご購入がお得です。

続きはこちら(2,000字ほど)から。

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