おはようございます。126(@takahashi126)です。
2013年9月に准認定ファンドレイザーの資格を取得したものの、日々の業務としてファンドレイジングには関わっていません。
でも、その志やこれからどうしたいかというイメージはいまでも持ち続けているつもりです。
先日、freee
がNPO向けの会計キットを出しましたが、これが改めてぼくのファンドレイジングを軸としたNPO支援、NPO活動について考えるきっかけとなりました。
支援のお金がどういう成果につながったか
朝日新聞ウェブサイトに掲載された記事「最近、寄付をしましたか?」でも書かれていますが、東日本大震災の時、寄付した方もおおいのではないでしょうか。そして、熊本地震に際し、寄付をされた方も多いかと思います。
東日本大震災当時、タンザニアに住んでいた私も国際NGOのJENに寄付をしました。熊本地震では自治体に寄付をしました。
団体などにもよりますが、寄付したお金がどのような活動に使用されて、どのような成果を達成したのかわかりづらいケースもあるようです。そうなると寄付者には不満が募り、次の寄付を躊躇することになるかもしれません。
もちろん、寄付先の戦略や活動などを信用しているから、どう使われてもいいという考え方もあるでしょう。
でも、寄付は単なるお金を供与する資金だけでなく、志や思いを寄付する志金であるという考え方もあります。
また、寄付したお金でこんなことが出来た!という成功体験を積み重ねることは、日本に寄付文化を定着させるうえで非常に重要だとも言われています。
成功体験をどうやって可視化するか
では成功体験はどうやって可視化するのか?
これは支援を受けた側が努力するべきところです。
経済効果ではなく社会効果や社会的価値を評価する方法として社会的投資収益率(SROI: Social Return
on Investment)という手法があります。
このような手法を用いることで、NPOが行った寄付などを活用して実施する活動(何をやったか)ではなく、どのような変化が社会や対象者に生じたか(どのような結果を生み出したか)を可視化することができるわけです。
寄付という支援を受け、活動を行った結果、どのような結果が生み出されたかを寄付者や支援者にわかり易く説明することは、寄付を受けた組織の責任です。
政府に対し、説明責任を求めるよう、NPOや社会起業家は受けた支援の結果を説明する責任を担っているのです。
ファンドレイジングはお金を集めるだけじゃない
そういう意味で、寄付を集め、活動に必要な資金を調達するファンドレイジングはただ単にお金を集めるだけではあってはいけません。
そのお金が何で必要か、そのお金をいただくことで何ができるかを伝えるのはもちろんですが、お金を頂いた後の成果を伝えることもファンドレイジングの仕事の一つです。
クラウドファンディングで支援した結果、その商品が世に出た、あるいは物資がどこどこに届けられた。その結果報告は大切ですが、その先の効果、例えば生産ラインが整って安定した販売体制が築けた、物資が届けられた結果人々がこういう感想を言っていた、というところまで結果について届けられると、寄付の成功体験が鮮明に刻まれるのではないかと思います。
なぜ寄付を社会に根付かせる必要があるのか?という疑問もあるかもしれませんが、それについてはまた今後触れたいと思います。
参考までに寄付を通じた社会貢献、あるいはファンドレイジングに興味のある方は日本ファンドレイジング協会ホームページや寄付月間ホームページをご覧ください。
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