Review

国際人とはなんですか?ぼくの2015年版解釈




おはようございます。126です。
 

まずは、今日の結論の一歩手前から。
 

国際人って誰かに定義してもらうもんじゃなくて、自分なりに体現していくもんだと思っています。
 

誰でも似たような経験はあると思うけど、以下はぼくがインドで学生生活した後、NGOで仕事をした時から今に至るまで感じたことの数々です。

 

日本を離れると日本人であることに気づかされる


どれだけ住んでいる国が好きになっても、どれだけある国の文化が好きでそこに住みたくても、どれだけ英語やその国の言葉が流暢であっても、どうあがいてもあなたが日本人である限りあなたは日本人なんです。その国の国籍を取得したって、やっぱり日本人だったら日本人なんだと思います。
 

それは外国で生活すると痛感します。だって、周囲はあなたを日本人としてみるわけですから。

もちろん、仲良くなればなるほど、日本人だろうが外国人だろうが、文化的・宗教的な違いがあろうが、関係なく接することが出来る人は増えるでしょう。でも、それでも、あなたは日本人なんです。あーだ、こーだ言ったって日本人なんです。日本人って何って言われてもわからないけど、日本人なんです。
 

日本の歴史を知らないことに戸惑う
 

学生時代あるいは読書などを通じて日本の歴史についてよく知っていて、それを英語で説明することができれば苦労はしないけど、それはなかなか難しいことです。
 

そもそも、外国にいると日本について知らないことは多いんだと痛感させられます。日本は日本でもそれなりに地域差や個人差がある考えや習慣については、「日本人は○だ」と断定するのもはばかられる。一方、アジアにいると歴史的事実として知らないことが多いと気づく。例えば、太平洋戦争で日本軍がどこで何をしたか、とか。ぼくが無知なのは承知ですが、やっぱり知らないことが多いのに気づくはず。
 

「いい国作ろう鎌倉幕府」だけ知っていても説明できないことは多いです。江戸時代から明治維新、様々な戦争を経て経済大国となった諸々の経緯について客観的な説明と個人的な解釈や考えを説明することができるとしたら相当立派だとぼくは思います。だって、うまくできないもん。
 

ぼくは一体どれほど日本について、日本の歴史について、日本人について、その文化について知っているのだろう?

 

そして最近は、在留外国人(Expatriate)である他国の人々との交流を通じて、肌で学ぶいろいろなことがあります。


夫婦じゃなかった友人家族


エチオピア生活の中で一番仲が良かったといってもいいスウェーデン人の家族がいたんですが、かれらが帰国する際に初めて気がついたことがあったんです。彼らにはうちの長男と同い年の双子がいて、同じ幼稚園に通っていたのですが、なんと両親は結婚してなかったようなんですね。いわゆるパートナーですね。
 

結婚せずにパートナーとして生活していたり、子どもを育てているヨーロッパ人とは、アフリカで何人にも会っているので別に不思議でもなんでもないし、驚きもしないんですが、それが今のヨーロッパ社会での当たり前なんですね。
 

パートナーとは


仕事でよく一緒になるアメリカ人でアビーという女性がいます。会議などの合間、コーヒーブレイクなどで休暇の話をすることがちょいちょいあるんですが、彼女はよく「パートナー」と口にします。


「南アフリカのケープタウンにパートナーといくわ」


「パートナーが8月には帰国予定だから、わたしの任期もそれまでだと思うわ」


彼女がいうパートナーは普通に男性かもしれない。でも、女性かもしれない。結婚はしていなくても日本でいう結婚した夫婦のような関係のパートナーかもしれない。

聞けば教えてくれるかもしれないけど、それは個人的なことだし、別にパートナーが誰であってもどんな嗜好が何であってもいいんですよ。

あるべきなのは、日本のように入籍しないと子どもの補助が受けられないという制度(※注)ではなく、パートナーが基本的な社会サービスを受けることが出来る社会であることであるはずでしょ。こういうこと言うと、無責任な出産が増えるとか、家族制度が崩壊するとかいう人がいるけど、家族も戸籍も別になくったっていいんじゃない?友人で国際結婚している人はたくさんいるけど、結婚相手が外国籍だと戸籍に入ってないらしいじゃない?そりゃ、おかしいんじゃない?どこで読んだか覚えていないけど、結婚という制度自体将来はなくなるかもしれないわけだしさ。
 

そこで、国際人とは


必ずしも自分に国籍あるいは人種としてのアイデンティティーがある必要はないだろうけど、日本人としてどのような国際人であったらいいかを考えると、日本人でありながら世界の多様性を包含し、新しい価値を創造できる人だと最近ぼくは思っています。

言い換えると、日本の文化的価値、歴史的背景を理解し背負ったうえで、今そしてこれからの世界を多様性の眼鏡でみて、新たな価値を見極めたり作り上げていく人が国際人ではないかと。


※注:これについては不勉強なのでどういう制度なのか勉強が必要です。事実と違ってたらごめんなさいね

関連記事

  1. NPO/NGO業界に朗報!クラウド会計ソフトfreeeがNPOキ…
  2. 5月のブックレビュー「小商いのはじめかた」
  3. 「セーシェルの歩き方」:「プララン島」の過ごし方編
  4. モデルデビューさせてくれた子どもブランドが素敵なモノを作っていた…
  5. 住んだ国のレビュー(2):ザンビア
  6. LINE公式アカウント「ライブドアブログ」で更新通知を受け取る方…
  7. Readabilityを愛用していたあなたが納得する対応策。In…
  8. ボーネルンドあそびのせかいが楽しい。アフリカ帰りだからじゃないよ…
PAGE TOP