おはようございます。タカハシ126(@takahashi126)です。
今月のブックレビューはこちら昆虫はすごい (光文社新書)。
え!?そうなの!?
まずは驚きの事実を幾つか引用してみます。
シロアリはゴキブリのなかまである。ゴキブリの進化のなかで、朽ち木を食べるものからシロアリが進化したと考えられている。だから、ハチのなかまであるアリとはまったくの遠縁で、シロアリの塚を見て「蟻塚」と呼ぶのは生物学的には間違いである。
アリなんて名前がついているのにアリの仲間じゃないなんて!!むしろシロゴキブリと呼ぶべきじゃないか!!
読者がおそらく一番驚くのは、ヒトが文化的な行動として行っていることや、文明によって生じた主要なことは、たいてい昆虫が先にやっているという事実であろう。
昆虫の世界にも人間世界と似た様な社会的共生や殺し合い貯蓄などといった行動があるようですね。
今話題のポケモンGOもあるんですよ!!(なんてね)
ファーブルは、セミの近くで大砲を鳴らす実験を行った。その結果、セミは全く驚かなかったという。それはセミの耳が聞こえないということではなく、セミが不必要な音を感知しない(セミが感知し、反応する音域にない)ということである。
われわれはセミの声にうるさいと思ったり、哀愁を感じたりするが、セミは人の会話を聞くことさえできないのかもしれない。
夏の風物詩である蝉。今頃、日本は蝉の声が夏の訪れを告げている頃でしょうか。
ファーブル昆虫記って子どもの頃読んだ記憶があるけど、こういう話は載っていたのかな?改めて読んでみたいくらいです。
(婚姻贈呈としての)究極の贈り物は自分自身である。カマキリの雄は、交尾中に雌に食べられてしまうことがある。雄は上半身を食べられながらも、下半身だけはしっかり生きており、きちんと交尾を全うする。きっとそのような能力を持つ雄が遺伝子を残してきたのだろう。
世の男性をドキッとさせるカマキリの生態。恐るべし。
昆虫から生命、進化、人間社会を垣間見る
本書を書いた丸山宗利博士はぼくと同じ1974年生まれ。変な親近感が湧いてきます。
何かと嫌われる虫ですが、実は人間と似た様な社会を築いていたり、長い進化の歴史において重要な役割を果たしているようです。
バイオロギングという手法を使うわけにはいかないほど小さな昆虫の生態や習性を理解するにはまだまだ時間もかかるようです。そして、研究者の方の努力も大変なようです。人間社会においても、季語になったり季節の風物詩にもなる昆虫がもう少し脚光を浴びてもいいんじゃないかなぁと思いますね。
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