おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。
最近はどうも心が重いです。世界で起きている様々な出来事に日々心が痛みます。
今住んでいるヨルダンは生活するうえでは平和で全く不自由も不便もないのですが、隣国は違います。
もしかしたら、シリアやイラクを除いては一般市民と言われる人の生活は「ふつう」なのかもしれませんけど。
お隣の国シリアではアサド政権による反政府武装組織に対する激しい攻撃が断続的に続いています。化学兵器が使用されたという報道とともに、憶測や陰謀論なども飛び交い、ロシア、イラン、ヒズボラ(レバノン)、トルコに加え、イスラエル、アメリカなどが軍事行動を起こすことになるともうこれからどうなるのかわかりません。
お隣の国イスラエルは、ガザで起きたパレスチナ住民の非武装デモに対し、スナイパーが市民やジャーナリストを射殺しています。また、イスラエルの独立70周年は、パレスチナ人にとっては虐殺と占領というナクバ(大惨事)から70年を意味します。そんな中、アメリカがエルサレムをイスラエルの首都とし、イスラエルの独立記念日に合わせ大使館を移転するとしています。
いずれのケースも国連安全保障理事会で議題になっていますが、ガザの件を全く無視するアメリカは、シリアの塩素ガス使用については全く異なる姿勢を見せ、エルサレムをイスラエルの首都とすることについて強硬姿勢を固辞しています。
正義が実現されると世界が確認しなくてはならない時点に来た。
シリアの人々を守るために安保理が責務を果たさなかったか、完全な無能ぶりを示したか、歴史に記されることになる
ヘイリー米国連大使
ガザの件には全く目をつぶってよくこんなことが言えたもんだとあきれてしまいます。非武装の市民が殺されている点においてはどちらも同じで、国際社会として責任を持って対処しなくてはならないのは同じこと。加害者が同胞ともいえるイスラエル政府か、嫌いなアサド政権かでここまでいうことが変わる時点でアメリカさえも信用することはできません。(そもそもアメリカは信用に足らない)
それが政治というのであれば、政治に翻弄されてる市民はなんなんでしょう。
4千年以上前の古代文明の時代から、中東は常に世界の中心にあると思います。世界的な宗教であるキリスト教とイスラム教(ユダヤ教もいれるべきでしょうか?)の聖地であり、石油などの資源があります。
スンニ派イスラム教の盟主サウジアラビアとシーア派イスラム国家イランの対立はイエメンでの代理戦争となっている他、シリアやレバノンにも飛び火しています。
敵の敵は味方なのか、イスラエルを国家として認めていなかったサウジアラビアの皇太子がイスラエルを容認するような発言をする裏に、イランという共通の敵とアメリカという共通の同盟国をもつことによる歴史的な接近を予見する記事も出ています。
アサド政権の非人道的な行いは許されるべきではないと思います。同じように、国連決議で示された自治と和平がパレスチナに認められるべきです。
微力なだけで、無力ではない。こんな時だからこそ、世界の中心、中東で愛を叫びます。Love and Peace
この記事を投稿するころ、そしてこれからずっと、何も大きな攻撃や戦闘が起きていないことを心から祈っています。
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