おはようございます。タカハシイツロー(@takahashi126)です。
久しぶりに書評と言うまででもない読書感想文を書いてみたいと思います。
健康でいたいですか?
風邪をひいて寝込んだり、怪我をして不自由を感じると元気でいるといいなぁって思いますよね?
僕は昔はタバコも吸っていたし、暴飲暴食で体重が異様に増えてしまった時もあるけど、今はホント健康で長生きすることが幸せの一つであるとさえ思います。
そんなの俺には関係ねぇ!という方はこれ以上読まなくてもいいと思います。笑
だって、この投稿で紹介するの本は「日本のテレビや健康に関する本で紹介されている健康に関する情報の多くが間違っている(引用)」と説明している本で、「テレビで健康的な食事に関する番組を見る気がしなくなる(引用)」くらいの内容なんですから。
言い換えると健康になるための究極の食事を教えてくれる本なんですよね!!
『世界一シンプルで科学的に証明された究極時の食事』|amazon.co.jp
(著者ツイッターより)
本との出会い
まずはじめに僕がこの本を知るきっかけになったポッドキャストの話から。(ポッドキャストをそもそも知らない方はこの過去記事やこの過去記事をご参照ください)
僕は貧困国、低所得国、発展途上国などと言われる国で開発課題の解決に従事する開発ワーカーですが、テック系のポッドキャストを愛聴しています。その名もRebuild.fm。
伝説的エンジニアと言われるサンフランシスコ在住の宮川さん(@TatsuhikoMiyagawa)が配信する日本でも指折りのポッドキャストですが、何人かのレギュラーゲストのうち好きな一人がヒゲポンさん(@HigeponJP)です。
ポッドキャストを聞いていると自明なのですが、現在某超有名外資系IT企業で働くエンジニアの方で、以前はサンフランシスコに住んで某超有名外資系IT企業で働いていた方です。(某超有名外資系IT企業が気になる方は是非Rebuild.fmを聞いて下さい。)
仕事の分野は違えど、Rebuild.fmのレギュラーゲストの方々にはいろんな面で刺激や知見を頂いています。
そして今回紹介する本はヒゲポンさんが 208: Oculus Go On The Go (higepon) で紹介していた本です。
エビデンスのレベル
まず本書の前半でエビデンスのレベルについての話が出てきます。
統計学に馴染みのない人はいまいちピンとこないかもしれませんが、エビデンスについては統計学や医療だけでなく、開発協力・国際協力においても10年以上様々な議論がされていることなので開発協力・国際協力に少しでも興味がある方は知っておくべきだと思います。
エビデンスのレベル(階層)については、僕が配信するソーシャルポッドキャストFairly.fmのエピソード65 これからのエビデンスに基づく教育の話で畠山さん(@ShotaHatakeyama)が詳しく語ってくれていますので、ご関心ある方は是非ともお聴きください。
余談になりますが、僕が配信するソーシャルポッドキャストFairly.fmはなかりの部分でRebuild.fm参考にしてパクっています。
さて、本書は何が健康にいい食べ物なのかをエビデンスに基づいてわかりやすく説明してくれている本です。ただ、エビデンスと言ってもそれには強弱、階層、レベルがあるため、より信頼に足るレベルのエビデンスは何か?を丁寧に説明してくれています。
炭水化物が良くない?!ポリフェノールが体にいい?リンゴダイエット!?
色々な情報が世間には飛び交っていますが、自分の求めるレベルの健康を自分なりに達成する上で大切な基礎知識を本書は提供してくれます。言い換えると、テレビや本に惑わされず、自分で考え調べるノウハウを提供してくれるといっても過言ではないかもしれません。
エビデンスが高い健康にいい食べ物が何かを示す上で、本書ではメタアナリシスの結果についてたくさん語られます。
メタアナリシスって?
先に紹介したソーシャルポッドキャストFairly.fmのエピソード65 これからのエビデンスに基づく教育の話で畠山さん(@ShotaHatakeyama)も言っていますが、エビデンスの階層が高いのはランダム化比較試験(RCT: Randamized Controlled Trial)ですが、それ以上にエビデンスレベルの高い研究結果を示すのがメタアナリシスです。
メタとはギリシア語を語源とする「高次な」「超」などという意味ですが、、
要するにメタアナリシスはアナリシスのさらに上、言い換えるとアナリシスをアナリシスしたものだからエビデンスが高いとされるのです。
本著では「複数の研究結果を取りまとめた研究手法」と説明されています。
知っているつもりでも無知
本書を読むと色々目からウロコが落ちます。そして、巷に溢れている健康情報を疑ったみる眼力を得られます。そもそも、三大疾病など主な病気にかからず健康で長生きをしたいと思わない人には落ちるウロコも落ちないかもしれません。
また、海外在住の日本人が日本に帰って堪能したい食べ物が実は健康にはよろしくない食事であることを知ると、不都合な事実を受け入れたくなくなるかもしれません。
それでも何が科学的にいいとされているものなのかを知ることは必要だと痛感します。それがたとえ食事に関係なくても。
世の中よくわからないことが多いです。科学的に良いか悪いか証明できるものも限られています。それでも、人はいろいろ知ったつもりでいます。わかったつもりでいます。
そんな僕らの思い込みと無知を知らしめてくれるという点においても本著は面白いです。
健康的な食事に関心がある方にオススメ
本著は様々な科学的なエビデンスに基づきどの食事が病気になりにくいかを教えてくれる本です。
中には高いレベルのエビデンスはないものの、現時点では比較的健康だと思われるという感じの説明もあります。
研究結果に基づく潔い説明はとても親切で親近感を感じます。
また、サプリメントなどで栄養を補完する習慣のある方が読んでみるのはいいと思います。
なんらかの効果があると考えられている、あるいは実証されている栄養素をサプリメントという形で摂取するのと、その栄養素を含む食材を使用した料理を食べることとは違うというのは個人的に驚きであったとともに、なんかスッと理解できました。
著者はツイッター(@yusuke_tsugawa)でもアクティブなので、フォローしてみるのもいいですね。
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