世界を歩く犬

世界を歩く犬(13)未知との遭遇

おはようございます。

犬を嫌うと言われるムスリムの国ヨルダンは首都アンマンに住んでいるタカハシイツロー(@takahashi126)です。

少し前の話になりますが、ヨルダンで野良犬に追いかけられました。

追いかけられるという言い方は「ついてきた犬」に対し虚偽の証言とも言えるので、訂正します。野良犬についてこられました。

というか、つきまとわられたというのが一番フィットする表現かもしれません。

犬事情

犬を取り巻く環境は国や街によって随分違うと思います。

タンザニアやエチオピアの犬事情

例えば、アフリカのタンザニアやエチオピアでは飼い犬であっても犬が勝手に敷地から出ていけるような飼い方をしています。意図的ではないのでしょうが、家の敷地を囲う金網が穴だらけだったり、生垣が隙間だらけなのに庭に放し飼いにしているため、犬が急に飛び出してくるんです!

犬の散歩をしていると、急に吠えまくる犬が出てくるので怖くてたまりません。タンザニアでの散歩の際は、常に棒や石をいくつか持っていました。それらの犬はジョギングなどをしていても飛び出て来て襲いかかってくるのでかなり怖いです。

エチオピアでは野良犬があちこちにいて、家々から投げ捨てられる牛や羊の骨や内臓をよく食べていました。これら野良犬は狂犬病を持っている恐れもあり、エチオピアの野良犬は非常に脅威でした。そのため、我が家はエチオピアにいた3年間で1回もちゃんとした犬の散歩はしていません。

ヨルダンの犬事情

ヨルダンは僕が住んでいる住宅地では犬を飼っている人が多いものの、一般的にイスラム教では忌避される動物である犬を飼う人は多くはないようです。

地方部に住んでいるベドウィンのように羊とともに遊牧生活を送る人や羊を飼っている人は牧羊犬として犬を飼っているようですが、アフリカや日本で見かけるような犬の散歩をしている人は非常に限られます。

タンザニアやエチオピアのように野良犬がいないというのは安全でとてもいいのですが、犬の散歩をしていると訳のわからない言葉で怒鳴られることも稀にあるので、散歩中は少々周囲に注意を払っています。

ついてきた犬

犬を飼っている方が珍しく、野良犬なんて全く見ないに等しいヨルダンでは、空がこんな感じで明るくなりかけた頃に朝の犬の散歩をしています。

夜明けの散歩

その日、いつものように散歩しているとやけに我が家の愛犬「こはる」が後ろを気にするので、ふと振り返ったら犬が付いてきていたのです。

ついてきた犬はこんな犬でした。

お互い気になる二匹

歩いても歩いてもついて来たんです。

てくてくついてくる犬

まだ小さいのでしょう。怖がることも、威嚇してくるようなこともなく、ただたださみしくてすがるように付いてくる感じでした。

見つめ合う二匹

もう触れ合うほど近づいてついてくるほどだったのですが、少し距離がついたときに曲がり角をサッと曲がってもうダッシュして逃げたのですが、走ってついて来ました。笑

結局、家の前までついて来て、ちょっとの間家の前で遠吠えをしていました。

見た所、雨季だったこともあってか、泥で汚れていました。首にはヨレヨレの長い紐がついていて、おそらくどこかで飼われていた感じがしました。

このまま放っておいても何をされるかわからないと思い、出勤の際にまだいるようだったら動物保護をしている施設に連絡をしようと思っていました。が、しかし、出勤で家を出た時にはもういませんでした…

後日、職場の同僚が「捨てられたのか逃げて来たのかわからない野良犬がオフィスまでついて来た」という話をしていたのですが、多分、同じ犬だったんじゃないかと思います。

すぐに保護しなかったのが心残りです、、、ごめんなさい。いまでも元気でいてくれればいいけど、、

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