おはようございます。タカハシ126(@takahashi126)です。
少し前に世界を歩く犬シリーズを始めましたが、犬に関する役に立つ情報も発信したいと思います。
ズバリ、海外に犬を連れていくための手続きと海外から連れて帰るために必要な手続きについて。
とはいえ、必要な手続きは検疫所の説明をしっかり読んで、相談しながら簡単にできるんです。なので、あまり細かいことは書きません。最初は緊張するもんですが、意外と検疫手続きは簡単なもんです。
それ以上に大変で慣れが必要なのは輸送手続きだと僕は思います。これまで犬を連れて行った場所が厄介なところが多かっただけなのか、飛行機会社とのやり取りの方が検疫所とのやり取り以上に疲れたし手間がかかったのが事実です。
では、いきましょう。
検疫手続き
まず、動物検疫所のNACCSを知るためにこちらにアクセスして必要な説明書類をダウンロードして、オンラインで情報を入力して下さい。
基本的にオンラインでの情報入力がしっかりできれば検疫手続きは終わったも同然です。
NACCSへはこちらから。
以下のログイン画面で指示通りに必要情報を記入するだけです。
輸入か輸出かに応じて選択していくと必要な情報が求められます。
日本から輸出の際に最低限必要なのは以下です。
- 有効な狂犬病ワクチン接種履歴
- マイクロチップが埋められていてその番号が分かっている
- 一般的なワクチン摂取(五種混合)がされている
- 体内及び体外寄生虫駆除がされている(フィラリア、ダニなど)
- 国内の獣医師の健康診断証明書
- 連れて行く国の検疫事項・輸入基準を満たしている
輸出の場合注意すべきは輸入先の国の検疫事項です。経験上日本の輸入に耐えられる条項を満たしていれば問題はないと思います。場合によっては血清検査の結果狂犬病の抗体値を確認しなくてはならない場合もありますが、獣医さんに相談すれば問題ないと思います。
大変なのは日本に輸入する時です。日本に犬を輸入する場合上記4項目以外に以下が必要です。
- 狂犬病の抗体検査結果(血清検査結果)
- 輸出国の輸出証明書
輸出国の輸出証明書はこんなものです。
これは日本の動物検疫所のサンプルフォーマットなので、仮に輸出元の国に輸出証明書の定型フォーマットがあればそれを使う方がいいかもしれませんが、僕が経験した限り(ザンビア、タンザニア、エチオピア)ではそのような規定フォーマットはなく日本の動物検疫所のフォーマットを利用しました。
このフォーマットに必要事項を記入して、獣医のサインなどを取り付けた後に輸出国の検疫所に裏書き(印鑑やサイン)をしてもらいます。
また、それとは別に日本の検疫所に輸入許可申請をします。これはオンラインで必要事項を記入すると自動で書類が作成されます。
僕が作成した輸入届出書のサンプルはこんな感じです。
作成の過程でどこをどう修正するかは日本の動物検疫所の方が教えてくれます。
血清検査、輸出国の動物検疫機関からの必要書類取り付けなどには多少苦労するかもしれませんが、このような手続きをするというのはその国に数年住んでいたはずなので手続きはその国のスタンダードに則ってそれなりにできると思います。
ただ、血清検査は日本の動物検疫所が受け付けることのできる検査機関が限定されるため、どこの国の機関でもいいというわけではありません。アフリカだと南アフリカの機関、ヨーロッパだとイギリスやベルギーの研究機関の証明書であれば受け付けてくれます。これについても日本の動物検疫所に相談しつつ、外国でかかりつけの獣医さんに相談するのがベストでしょう。
飛行機のアレンジ
個人的に検疫手続き以上に大変なのは航空機のアレンジです。
検疫手続きについては獣医による血清検査、健康診断、検疫機関による裏書きなどの書類作り、オンラインでの申請ということであまり自分の手が煩わされるようなことはありません。
でも航空券の手配は業者に頼まない限り自分でやらなければならない作業です。しかも、それが日本への輸入の場合は英語でやらなければならないので大変に感じる方も多いかと思います。
おまけに航空会社から直接航空券を買うならともかく、多くの場合は旅行会社などの代理店を挟むので担当者の対応によってはとっても厄介です。
僕の場合、ヨーロッパ経由でのアフリカ往復が主な経路なので、全く参考にならないケースもあるかもしれませんが、アフリカのみならず最近中東はヨルダンにも連れて行っているのでそれなりに参考になれば嬉しいです。
よかったのはスイスかルフトハンザ
経験上対応が良くトラブルが少なかったのはスイス航空とルフトハンザ航空です。
よかった点は
- 経由地(ジュネーブ、フランクフルト)で犬を引き取る必要がない
- ケージ内の毛布などを交換してくれる
というのもヨルダンに犬を連れて行く際にパリ経由のエールフランスを利用した経験があまりにも酷かったんです。
何が酷かったって
- パリで犬を出さなければならない
- 犬の航空賃はフライト毎に支払う必要がある(距離に関係なく200ユーロ)
中東の航空会社は犬はダメ
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